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  事務所通信

  守口司法書士事務所からのお知らせです。

もりぐち便り～守口市駅前のいち司法書士のつぶやき～

○反抗期

　先日、仕事の関係で関わらせていただいている、精神障がいをお持ちの方にお会いして、お話をする機会がありました。いつもとても丁寧に接してくださる、上品な方です。

　普段のお暮らしぶりや、通っている施設でのできごと、定期的に通院している医師とのやりとりなど、いろいろとお話してくださいました。きちんとした暮らしぶり、実直に仕事に向き合う姿勢など、見習わなければならないことばかりです。　

　お話していく中で、ふと「先生のお子さんに反抗期はありますか？」と聞かれましたので、「はい、いま真っ只中で手を焼いていますよ。」と答えたところ、「それは良かった。反抗期は大切ですよ。私には反抗期がなかったんです。」と、ご自身の話をしてくださいました。　

　反抗期は自己を確立するための大事な過程で、親などに虐待されたり、抑圧的に支配されて育ったりした子には反抗期がなく（反抗できない）、精神的な問題を抱えやすいんです、とのことでした。「ですから、反抗期も受け止めてあげてくださいね。」とおっしゃっていただきました。

　この方は、いまは信頼できる医師と精神保健福祉士など支援者に恵まれ、穏やかに暮らしておられます。ですが、過去には多大な苦しみを乗り越えて、やっと今の平穏な暮らしがあるのだと、この方の人生の悲しい部分を垣間見た気がしました。今も、平穏とはいえ、頭を悩ます出来事が日々あるようですが、それらの出来事にも負けず、ご自身の病気と真摯に向き合っておられる姿に、頭が下がる思いでした。

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