○想い出の銘菓
今朝も冷え込みましたね。クリスマス寒波がきそうな予感です。
司法書士の業務の中に、成年後見業務というのがあります。
成年後見(保佐・補助)とは、認知症や精神的・知的な障がい等により判断能力が不十分になった方のために、法的側面からのご支援をさせていただく仕事です。私どもが成年後見人に就任した方々のところへ定期的に伺って、面談をさせていただくのも大事な業務のひとつです。
先日は80代の女性、Aさんのところへ伺いました。
Aさんは戦時中を学生として過ごされたそうです。日中戦争や太平洋戦争を経験され、勤労奉仕や隣組など、歴史の教科書で学んだような用語を、事実として体感されていました。戦時中のことを思えば、いま何があっても耐えられるように思う、とおっしゃっていました。
戦争が終わっても、物資不足で着るものがないため、学校の先生がいつまでも軍服やモンペを着ていたこと、急に「民主主義だ!」と声高に言われて戸惑ったこと・・・
そんな中で、Aさんは父が給料日に買ってきてくれた「あかつき」というお菓子がとても楽しみだった、と言っていました。卵と砂糖とメリケン粉の生地の間にあんこが挟まれていて・・・と説明していただいたそのお菓子、よくよく聞いてみると、いまも同じ「暁(あかつき)」として売られています。
守口市の京阪百貨店にも売られている呼人堂の「暁(あかつき)」、70年以上も前から売られているんやぁ・・・と思って調べてみたら、なんと明治40年より売られているそうです。100年以上の歴史があるこのお菓子、今度また食べてみたら、歴史の重みが感じられるでしょうか。
守口市駅前の司法書士事務所です。守口市・門真市の方々からのご相談を多数受けておりますが、もちろんその他の地域も対応可能です。